Norra Office

仕事の自動化

Googleフォームの回答後に、Makeで受付メールを自動送信する方法

情報確認日:2026-09-18 · 編集:Norra Office

この記事の目次
  1. 回答の控えだけなら、Googleフォームの標準機能で足りる
  2. 1.練習用フォームの回答を表へ保存する
  3. 2.Makeで新しい回答行を読み取る
  4. 3.Gmailで宛先と受付文を設定する
  5. 4.新しいテスト回答を送り、1通だけ届くか確認する
  6. 無料枠では、確認間隔も含めて計算する
  7. 本番へ移す前に、過去の回答を対象から外す
  8. 毎回同じ受付文を書いているなら、3件のテストから

Googleフォームに問い合わせが入るたび、宛先をコピーして「受け付けました。担当者から連絡します」とメールを書いている。この定型連絡は、アプリの処理を画面でつなぐMakeで自動化できます。回答を保存した表からメールアドレスを読み取り、Gmailで決まった案内を送る方法です。

ただし、この例は一定間隔で回答を確認する方式です。送信直後に必ず届く仕組みではありません。公式資料に基づく設定例で、実際のフォームとメールアカウントを接続して検証したレビューではありません。

回答の控えだけなら、Googleフォームの標準機能で足りる

回答した内容を本人へ返すだけなら、Makeを追加する前にGoogleフォームの設定を見てください。「設定」でメールアドレスを収集し、「回答のコピーを回答者に送信」を必要に応じて有効にできます。詳しい選択肢はGoogle公式の回答管理ガイドにあります。

Makeが候補になるのは、回答の控えとは別に、自分で用意した件名・案内文を送りたいときです。たとえば「担当者から連絡するまでの目安」「連絡がない場合の窓口」を、毎回の手入力なしで伝えられます。後から社内通知をつなげたい場合も、同じ画面で処理を増やせます。

一方で、Googleとの接続、使用量、送信エラーの確認は必要です。問い合わせが少なく、個別に返信した方がよい仕事なら、Gmailのテンプレートで共通文を呼び出す方法もあります。

フォーム回答から受付メールが届くまで

  1. Googleフォーム回答を受け付ける
    連携した表に保存
  2. Make:Google SheetsWatch New Rows
    新しい回答行を確認
  3. Make:GmailSend an email
    回答者へ案内を送信
当サイト作成の構成図。製品画面ではありません。Makeに配置する部品はGoogle SheetsとGmailの2つです。

1.練習用フォームの回答を表へ保存する

最初は本番の問い合わせを使わず、練習用のGoogleフォームを用意します。「お名前」と「問い合わせ内容」を質問にし、設定でメールアドレスも収集します。入力するのは架空の名前と短いテスト文、メールだけは自分が受信確認できるアドレスにしてください。

フォームの「回答」から回答の送信先として新しいスプレッドシートを作ります。設定後に1件回答し、日時・メールアドレス・名前・問い合わせ内容が、どの列へ保存されたか確認します。列の順番や名前は自分の表を基準にします。Google公式:回答の保存先を選択する

最初のテスト内容

お名前:受付テストA
問い合わせ内容:メールの動作確認です。対応は不要です。
メールアドレス:自分が受信できるテスト用アドレス

フォームの回答コピーや、既存のアドオン・スクリプトが動いていると、Make以外からもメールが届くことがあります。テストではどの経路から届いたか区別できるようにします。

2.Makeで新しい回答行を読み取る

Makeで新しいシナリオを作り、Google SheetsのWatch New Rowsを追加します。これは表へ新しく追加された行を、実行時に確認する部品です。Googleフォーム側をMakeの部品として追加する必要はありません。

Create a connectionからGoogleに接続し、練習用の回答ファイルと回答シートを指定します。Table contains headersはYes、Row with headersには実際の見出し行を指定します。4列の表ならA1:D1が例ですが、フォームの設定で列が増えた場合は範囲も合わせます。Limitは最初の練習では1にして、1件ずつ確かめます。Make公式:読み取り対象と開始位置の設定

まだGmailをつながず、練習用の表だけを読み取ります。開始位置の「All」は既存行も対象にする選択なので、この段階で使う場合も、架空の回答しかない表に限定します。Run onceを押し、Google Sheetsの上に表示される結果から、自分のメールアドレスが正しく取得できたか確認してください。

詳しい画面の入口は新しい行を読み取る入門ガイドにもまとめています。Makeの結果に名前とアドレスが出れば、次はそのデータをGmailへ渡します。

3.Gmailで宛先と受付文を設定する

右隣にGmailのSend an emailを追加します。フォーム回答はメールの受信スレッドではないため、Reply to an emailではなく新しいメールの送信を使います。Gmailの現行版はv4で、接続時に独自のOAuth認証情報を入れる項目は任意です。旧版の解説と混同せず、現行のGmail接続手順を確認してください。

Gmailの項目まず試す設定
To自分のテスト用アドレスを直接入力。最初は回答者の値を差し込まない
Subject【受付テスト】お問い合わせを受け付けました
Body typeCollection of contentsを選び、テキストの内容を追加
Body contents下の練習用文面を入力
CC/BCC・添付今回の練習では空欄

各項目の役割はMake公式のGmailモジュール一覧で確認できます。送信元は接続したアカウントを使い、自由な他人のアドレスに変更できると考えないでください。

お問い合わせを受け付けました。

内容を確認し、担当者から改めてご連絡します。
このメールは受付のご案内です。予約や契約の確定をお知らせするものではありません。

[実際に案内できる対応目安]
[連絡がない場合の問い合わせ先]

角括弧の2行は、実際の運用に合わせて置き換えます。守れない返信期限は書かず、未定なら担当者確認後の案内にします。初回は問い合わせ内容の全文を返さない短い文面にして、宛先と送信数を先に確認します。

4.新しいテスト回答を送り、1通だけ届くか確認する

先ほど読み取った行は処理済みなので、フォームから「受付テストB」という新しい回答を追加し、Run onceで実行します。Gmailの送信先はまだ自分の固定アドレスです。送信済みメールと受信したメールを見て、件名、文面、差出人が意図どおりか確かめてください。

次にToの固定アドレスを、Google Sheetsの出力にある「メールアドレス」の項目へ置き換えます。これが、前の部品の値を次の部品へ渡す「マッピング」です。列番号だけで決めず、先ほど確認した実際の出力から選びます。

今度は「受付テストC」として、自分が管理するアドレスでもう一度フォームに回答します。Run onceで、その回答に書いたアドレスへ1通届けば、読み取りから送信までのつながりを確認できます。

宛先の切り替えは、文面を確かめてから

最初の送信テスト

To=自分の固定アドレス
件名・本文・差出人を確認

回答との連携テスト

To=回答行のメールアドレス
別の新しい回答で1通を確認

当サイトのテスト手順。どちらも、自分が受信確認できるアドレスで試します。

開始位置をAllに戻すと、過去の回答も再び送信対象になります。メールが届かないからと、送信する部品をつないだまま何度もAllで再実行しないでください。エラーが出た場合も、Gmailの送信済みとMakeの実行履歴を先に照合します。この最小構成には、再実行時まで含めた重複送信防止の台帳はありません。

無料枠では、確認間隔も含めて計算する

2026年9月18日確認のMake公式料金表では、Freeは月1,000クレジット、定期実行の最短間隔は15分です。「15分間隔を選べる」ことと「その頻度で1か月ずっと無料で動かせる」ことは別です。

たとえば、定期確認1回を1クレジット、メール1通の送信を1クレジットとして計算すると、30日間・1時間ごとの確認720回と送信100通で820クレジットになります。同じ条件を15分ごとにすると、確認2,880回と100通で2,980クレジットです。これは追加処理やテストを除いた仮定の試算です。実際の消費は実行履歴で確かめてください。

1時間ごとなら、回答してから次の確認まで待ち時間があります。すぐに受付の控えが必要ならGoogleフォームの標準メールも検討し、Makeは次の案内や社内処理に使う方が合う場合があります。Gmailにもアカウントに応じた送信数の制限があり、Makeの有料化だけでメール側の上限がなくなるわけではありません。

本番へ移す前に、過去の回答を対象から外す

本番ファイルへ切り替えたら、見出しと宛先の差し込みをもう一度確認します。開始位置は、過去の回答を含めず運用開始後の新しい行を対象にする設定へ変更してください。送信の直前に読み取り結果を確認し、古い問い合わせ先へ受付メールを送り直さないようにします。

スケジュールを有効にするのは、本番と同じ項目のテストが通った後です。実行間隔の設定を行い、運用開始後は回答件数と送信履歴を照合します。Limitを1のままにすると、1回で処理できる新規回答も限られるため、想定件数と送信上限に合わせて調整します。

宛先の誤入力、迷惑メールへの振り分け、接続期限切れは起こり得ます。フォームの完了画面にも問い合わせ先を置き、メールだけを唯一の受付確認にしない運用にします。個人Gmailの接続は、公式案内では6か月ごとの再認証が必要です。

毎回同じ受付文を書いているなら、3件のテストから

Makeを使う価値は、文章をAIに書かせることではなく、決めた案内を必要な相手へ渡す手作業を減らせることです。まずは読み取り用のA、固定宛先へのB、回答アドレスへのCの3件で、仕組みを確かめてください。

Makeで受付メールの自動化を試す(広告)

登録後は、新しいシナリオにGoogle SheetsのWatch New Rowsを追加するところから始められます。

受付内容を社内にも届ける場合は問い合わせ種別ごとにSlackの送り先を分ける方法へ。使用量を調整する場合は確認間隔とクレジットの計算例を参照してください。

← テーマ別の記事一覧に戻る